2月, 2014

 
 掲題の通りです。自身の備忘録の意味合いが強いため、自分語り的文章となってしまっていますがご理解いただきますよう。
 
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 映画の感想から。
 
 一言で言うと、観てよかった、何度も観たいと素直に思わせられる映画でした。
 まず、アニメ映像作品としての出来についてですが…作画、ダンスシーン、美術、アフレコ全てが安定したハイクオリティで感嘆させられました。重箱の隅レベルの些細なミスは何点かありましたが(事務所のPS3が白色になったり黒色になったり、喫茶店シーンの春香と千早が半透明人間になってて椅子が透けて見えてたりetc.)、個人的にはケチの付けようが無い極めて美麗な作品になっていたと思います。まあもっと詳細な感想は別の場で。
 
 シナリオについてですが、こちらもアニメアイマスらしい、素直できれいな内容だったと思います。(ありきたりなシナリオと斬って捨ててしまえばそれまでですが、この作品は”素直さ”を”素直に”楽しむのが正解かなと。)
 後輩キャラを登場させたことで、相対的に、成長した765プロメンバーの”格”が分かりやすく描かれていました。そしてその後輩キャラたちの、一所懸命練習してもなかなか先輩たちに近付けないことへの焦りや不安といった思いが、現実の僕達視聴者の抱える思いとリンクするから、すごく愛おしい気持ちになるんですよね…。(「現実の僕達の抱える思い」というのが今回この感想記事で書きたい主題なので記事の下の方で改めて。)可奈ちゃんが春香の言葉を受けて大泣きしながら決意表明するシーンは劇中最高のカタルシスが得られるベストシーンでしょう。お話としては大変にベタベタですがw 完全に娘の成長を見守る父親の気持ちになります。
 
 別の視点で。最も視聴者に明確にメッセージを投げかけてきたシーンは、合宿最終日前夜、プロデューサーが春香に「10年後の春香はどうなっているんだろうな」と問いかけたシーンだったと思っています。未来に向かって希望を持って、一日一日を大切にしていく事が俺たちにできることだと(すいませんちょっとうろ覚えです…)プロデューサーは春香に諭します。
 このシーン、はっきり言って「どうしたいかだけでいいんだよ」よりもずっと重要なシーンだと思っています。正直、僕はどきりとしました。しませんでした?唐突に視聴者に直球を放り込んでくるんですこのシーンは。
 劇中の彼女たちは自身と向き合って、思い思いに一日一日を大切にして成長していきます。対して僕達はどうでしょう。僕はどうでしょう。極めて平和で箱庭的な世界観のアイドルマスターという作品でもって錦織監督は「彼女達はこうだ。君達はどうなんだ」というナイフを突き立ててきました。なかなか残酷な方です。現実の僕達は「どうしたいかだけ」ではいかないことも有ります。答えは僕達も自身と向き合って見つけていかなければいけません。生きるって大変だなあ。
 
 さて、「現実の僕達の抱える思い」ってなんやねんという話ですが…。
 僕がこの映画に価値を感じたのは、ただ単純に劇中のキャラのかわいらしい姿を観て「わーよかったねー」だけで終わらない映画だったと感じたという点です。
 唐突ですが僕は会社員やってます。平日は働いていて、だいたいくたびれて家に帰ってきて、何もやる気せんわーとか思いながら晩ごはんを食べたりして、翌日に備えて寝ます。10年後の自分がどうなっているかなんてよく分かりません。僕の知人友人には、僕と同じように、あくせく働いてがんばって毎日なんとか生きてる人がいたり、なかなか職が見つからず苦しんでる人がいたり、病気と戦っている人がいたりします。
 別にアイマスファンに限らず、日本人のだいたい誰もが大なり小なり苦しんで悩みを抱えて生きている筈でして、うまくいかない事や未知の事に対する不安やストレスがあると思うんですよ。それって劇中の可奈ちゃんや志保や他の後輩の子達が抱える思いと(まあざっくりくくっちゃえば)同じだなと。後輩の子達だけでなく、春香も大きな不安を胸に抱えながら可奈ちゃんにメッセージを送り続けたわけだし、アイドルたちを心配して研修行きを延期しようと考えもしたプロデューサーも、抱える思いは(まあかな~りざっくりくくっちゃえば)同じだと思うんです。
 そんな「僕達の抱える思い」と「劇中の登場人物達の抱える思い」をリンクさせた上で、「どうしたいかだけでいいんだよ」というヒントを出しつつ、「未来に向かって希望を持って、一日一日を大切にしていく事が俺たちにできること(だと俺は思うんだけど視聴者のお前らはどうよ)」とメッセージを送ってきた映画がこの劇場版アイドルマスターだと思うんですよね僕は。いかがでしょうか。
 
 あと…蛇足ですが、ちょっとケチを付けたいところも。登場人物の人数が人数なので、全員それぞれにちゃんとした見せ場を用意しきれなかったんだなという察しはありますが…
 志保が春香に食ってかかるシーン、結局あそこは伊織が仲介して場を治めます。が!あそこは伊織の役割ではなく年長組である貴音さんあずささんが率先するべきでしょう…君たちはお姉さんポジションでしょう、15歳の子に任せて一言も発言しないとはあまりにもポンコツすぎる何のためのお姉さんポジションだ…。とはいえその二名に限らず、劇中後半の765プロメンバーは総じて春香一人に責任を押し付け気味です。シナリオの展開上そうしてるのは理解できますが…
 まあ、あれは結局、伊織の「春香なら答えをちゃんと持ってくるわよ」の言葉の通りで、可奈ちゃんを救済するという解は765プロメンバーなら誰もが必ず辿り着くものであって、リーダーがそれを発言する事に意味があるから皆それを待って一歩引いていた、という見方が正解かなと。
 
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 長くなってしまったので映画の感想は以上として…続けて冬ライブの感想を。僕は1日目のライブに足を運びました。
 
 こちらも一言で言うと、これまでのアイドルマスターの集大成を存分に味わえて素晴らしかった、この一言に尽きます。一つのマイルストーンになる重要なライブとなったと思います、暫くの間の語り草となるのでは。
 
 ここから暫く自分語りになりますがご容赦を…
 僕自身は2009年(PSP版やDS版アイドルマスターが発売された年ですね)頃からアイドルマスターのファンになった人間ですが、アニメアイマスが最終回を迎えた2012年初頭からちょっと距離を置いていました(とはいえ周囲から見たら充分どっぷり嵌ってたと言われると思いますが)。
 色々ありましたからね…9.18は大学を二日休む程ショックを受けましたし、シンデレラガールズ登場時は存在を認める事ができずに原理主義過激派よろしくTwitter等で無駄に棘のある書込みを繰り返したりもしましたし、ここ2~3年の過激なグッズ商法は心象を悪くする一方です。その中でアニメアイマスは一筋の光のように思えましたし、大袈裟なものいいですが、毎週のアニメアイマスが活力源になって日々を過ごせていた節はありました。
  
 で、ここ1年くらいでようやくその「色々あった」を全部咀嚼できて、「色々あって、全部いいじゃない、それでいいじゃないの」という解に至れて、まあ以前のようにゲイツマネーを貢ぎまくったり等熱心に追いかけることはしないんですが、適度な距離感でアイマスを楽しめるようになってきたかなと自分では思っています。
 
(余談です。ここ読まなくてもいいです。
 ここらへんの気持ちの整理ができたのは、ここ2年での僕自身のアイマス絡みの絵描き活動やDJ活動を通じて得た知人友人のお陰でもあります。
 僕が元々アイマスを好きになった要因は、コンテンツとしての魅力に惹かれた事はもちろんですが、ファンの平均年齢が高く、界隈に「人間的に出来てる」人が多いと思ったこと、そしてニコニコ動画に素人レベルとは一線を画した動画が大量に存在していたことなんですね。特にアイマス楽曲のbootのremix動画なんかは嵌り始めた当初から熱心にdigしていましたし、その時に「この人のremixは良い!」と思っていた人達にコミケや各種クラブイベントで出逢い、気付けば今では気の知れた仲になっています。
 幸運なことに、アイマスを追いかけてきた中でこれまでに出逢った皆さんが本当に素晴らしい人たちばかりなんですよね。アイマスを追いかける醍醐味ってここかなあと思っていて、やや内向的だった自分に色々やったり色々なところに顔を出したりするきっかけを与えてくれて、結果色々な出逢いが得られた事を考えると、アイマスを好きになってよかったなあと本心から思っています。←ちょっとここ自分で書いていてなんですが盲信的でやや気持ち悪いですね…w)
 
 話を戻しますが、シンデレラガールズやミリオンライブはチェックはしていないものの、アイマスの妹分であるという認識を最近では持てていたんですよね。そこに今回の冬ライブのあの内容。フラットな気持ちでアイマスを楽しむ心の余裕がようやく整ったところに、アイマスの集大成が飛び込んできたんですよ。
 
 いやあもうそれはもう本当に楽しめました。ステージ演出、照明演出、カメラワーク等々…ライブを見せるという仕事ぶりについてはこれがプロの仕事だと言わんばかりの見事なアレで(←語彙力不足)、めちゃくちゃたくさんいる出演者のひとりひとりに注目を送るにあたってストレスを殆ど感じさせないアレで(←語彙力不足)、すごいなあ、さすがはプロのスタッフ達だなあと思いました(結局小学生並の感想)。演出がいかにすごかったのかはたぶん他のどこかのブロガーさんが書いているでしょうきっと。
 あ、でも、ライブの構成に文句を言ってきますと、5時間弱の長丁場なのに休憩時間が少ない、bpm180あたりの縦ノリを要求する曲が多すぎてバランスが悪い、といった体力不足者特有の発言をさせていただきます…w それと、BGVも何故か終始ダサい感じでしたね…他の演出はハイクオリティだと思ったのにBGVはなぜあんなだったんだろう… あ!あと、音響。あまり良くなかったですね。高音域が出過ぎてて割れてましたし、逆に低音はアリーナにあまり回ってなかったです。音響は7thライブの横浜アリーナの方が数段上でした。流石に毎年WIRE開催しているだけあります。
 
 で、今回特筆すべきなのは勿論シンデレラガールズおよびミリオンライブの出演者の事ですよね。いやあみんな若い!肌が綺麗!765プロのガールズと並んでるとまるで母と娘のように見えて…(765プロのガールズをDISっているわけではありませんよ!三十代の筈なのに智秋さんやミンゴスはびっくりするほど若々しいと思っています。ホントですよ!?)。
 何がすごいって、おそらくシンデレラガールズおよびミリオンライブの出演者の子たちは全員いきなりの超大舞台だったんですよね。映画にて全員で横浜アリーナの下見に行ったシーンでは、バックダンサーの子たちがアリーナの大きさに圧倒されて不安さを隠しきれずにいましたが、あれと全く同じ思いを演者さん達も味わった筈だと思います。それでいて結果、各人堂々たるステージパフォーマンスを披露していたので、本当に脱帽ものです。きっと陰にはたゆまぬ努力があったんだろうと思います。若くてかわいらしい女の子たちが一所懸命がんばってる姿はね、素敵なんですよ…
 一方765プロのガールズはというと、これはもうだいぶ円熟の域といった様子で、もう言うこと無いなと。僕はアイマス楽曲の中ではThe world is all oneが一番好きなんですが、今回一番聴いててグッと来たのがその曲ではなく自分としては少し意外にも滝田さんの空でした。歌詞がすごくグッと来て…元々歌詞は好きなんですが、なんでしょうねライブ効果でしょうかやはり。
 
 そろそろまとめに入りますと、やはり765プロ、シンデレラガールズ、ミリオンライブの3つが横並びの扱いがなされたというのが最大のポイントだったかなあと。バンダイナムコはアイマスをこの先さらに10年モノのコンテンツとして育てていきたい思いでいるようですし、アイマスという一つのコンテンツの括りの中における大きな流れを感じます。去年、今年、来年あたりは過渡期なんでしょう。いずれは完全なバトンタッチの時も来ることと思います。変化により去っていくファンもいるでしょうし、僕も今後熱心に追っていくかというと別にそんなこともないと思います。ただ、言いたいことは何かというと、自分が好きなコンテンツのこういった変化点を観測することが出来たのは良かったなと。
 
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 そろそろ5000字に達するのでここで筆を置くことにします。グッズ販売やチケット販売等、商売のやり方は相変わらず各方面で非難轟々なようですが、それについては今僕は特に語る思いはありませんし、別のブログにお任せします。とりあえず僕はアイドルマスターディアリースターズのファンですこれだけははっきりと真実を伝えたかった 二日目も行けばよかった 戸松さんが観たかった